「夏の電力不足」原発守るためのやらせか!?供給能力に十分余裕

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   そもそも「電力不足」なんてウソじゃないか!? 電力会社は供給力をわざと低く見積もってるんじゃないか――。こうした疑問は震災以来、各所でくすぶっているが、番組も机上の「検証」を行った。

一種の世論操作

   高野雅夫・名古屋大学准教授が、電力会社が経産省に届け出ている発電能力をもとに試算したところ、東電の約6000万キロワットをはじめ、各電力会社の供給力は軒並み、今夏の最大需要予測を上回っているんだそうだ。

   一方、電力会社の供給見込みはそれを下回っている。原因として、貯水池の水量の不確実さ(揚水発電)、老朽化、定期点検(火力)などを挙げているが、はたして妥当な理由なのだろか。「電力不足」は原発を守るための「やらせ」だ、といった解説も聞かれる。

   高野は「原子力がなければ電力が足りないと印象づけるための一種の世論操作と言われても仕方がない」と言い、橋下大阪府知事は「いま本当に危ないのは『電力が足りないから原子力だ。このままだと産業が全部海外に逃げていく』、こういう脅し、ボクらの世代はこういう脅しに乗っちゃいけませんね」と主張する。

米国では故意に停電演出

   この手の言説の難点は、常識的に考えれば、原発を守るために電力不足を演出して、日本の生活・経済、生命に打撃を与える代償はとてつもなく高くつき、電力会社にとって、差し引きマイナス、本末転倒だろうということだ。しかし、かつて米国の電力会社が電力不足を演出するためにわざと停電を引き起こした例なども実在するから、常識ではかるのが正しいとも限らない。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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