仮設住宅「室温46度の蒸し風呂」エアコン光熱費は自己負担

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   「いま、仮設住宅であらたな問題が注目されています」と、赤江珠緒キャスター。この番組を見ていると、仮設住宅は問題だらけのように思えてくるが、今回の問題は「暑さ」である。

   避難所の空調が不十分で暑いという話は、これまでもたびたび伝えられてきた。しかし、そこから仮設住宅に移ってもなお暑いというのだ。

屋根の熱が直接伝わる部屋

   なんでも、「フラットな屋根でその下がすぐ部屋になっている」(建築士)という構造のため、屋根が受けた熱が部屋に伝わりやすく、温度があがりやすいという。また、屋根を支える鉄骨が室内を剥き出しで走っていて、熱を伝えたり、立地がグラウンド上などで、日差しをさえぎるものがない、といった問題も見られるという。

   岩手・宮城・福島の仮設住宅では、一軒につきエアコン一台が設置されているそうだが、2DKの住宅でも一台しかなく、「(エアコンのない部屋は)真夏はたぶん蒸し風呂になる」(居住者)。仮設住宅の光熱費は自己負担であり、節電が求められるなかで、居住者がエアコンの使用を控えて、熱中症になることが懸念されるという。

   仮設住宅内の温度は、外気温より摂氏10度ほど高くなるとのシミュレーションもあるそうだ。昨夏、福島は最高気温36度を計測しており、住宅内は46度に到達するおそれがあるんだとか。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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