「夜は電気どんどん使いましょう」ということ?熱中症と空き巣が増える

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   福島原発事故に始まる原発への逆風と電力使用制限令の威力は絶大で、日本中が節電一色になっている。冷房温度を上げ、クールビズで対処している霞が関では、さらに天井の照明は全部消して、代わりに卓上のLEDスタンドを置いて電力消費は50%になった。室内は暗く、業務は机のスタンドだけで行っているが、職員は「慣れますね」「いままでが明るすぎた」という。もともと日本の照明の基準(500~750ルクス)は外国(160~500ルクス)に比べると高かったのだそうだ。

電力中央研究所も「夜間の節電必要ない」

   商店街でも看板は軒並み灯りが消え、店内の照明だけ。「売り上げが落ちた」とどの店も言う。しかし、自分のところだけ明るくというわけにはいかない。

   幹線道路も街灯が落ちて暗い。ひったくりが増えたところも多い。住宅街も同様だ。マンションでも窓を開けているところが多いが、高層階だけだ。低い部屋や一戸建てだと窓を開けっ放しにはできない。そのためのグッズというのがあって、アルミサッシを少し開けた状態で固定できるカギ。普通の砂利より大きな音がする「防犯砂利」というのもある。家の際に敷いておくと、不審者が近寄ると音でわかる。

   どうやら誤解なのだ。資源エネルギー庁の公報では「平日の9時から20時までの間の節電をお願いする」となっていて、「夜間はとくに節電をする必要はない」(電力中央研究所)という。無駄遣いを防ぐ節電と今回のがまんする節電は違う。「夜の節電は必要ない」と中央研究所もいう。

   しかし、駅のエスカレーターは夜も止まったまま。きのう(2011年7月5日)の放送でも話に出たが、お年寄りで夜もクーラーを入れない人が多い。街で聞いても、いつでも節電するという声が多かった。

 
文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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