松本復興相「6月中に大臣辞める」と言って引き受けた「腰掛け気分」

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   被災地視察で横柄な態度が反感を買った松本龍・復興担当相への風当たりがますます強くなっている――と始まった「とくダネ!」だったが、番組途中で「辞表を出した」が伝えられた。被災地の人達も「怒りを通り越してあきれた」「すぐ首にして」とにべもない。とにかく聞けば聞くほどひどい発言だ。

「大臣室にいる時は立ってお迎えするよ」

   村井宮城県知事に「県でコンセンサスを得ろよ。そうしないとわれわれは何もしないぞ。ちゃんとやれ、そういうのは」と言う前に、松本はこんな事も口にしていたのだ。

「先に(知事が)いるのが筋だろうな、お迎えするのが。わからん。オレが大臣室にいる時は、立ってお迎えするよ」

   現れた知事に、先の発言をしたあと「お客さんが来るときには、自分が入ってからお客さんを呼べ、いいか」。さらに自衛隊出身の知事に、「長幼の序がわかっている自衛隊ならそんなことやるぞ。わかった? しっかりやれよ」

   問題はそのあとだ。記者に向かって「いまの最後の発言はオフレコです。いいですか。みなさんいいですか。書いたらもうその社は終わりだから…」といった。東京で真意を聞かれた大臣は「問題なかったと思う」と開き直り、「知事は問題ありと見ているが」と突っ込まれると、「知事が? ウワーッ、すごい知事やな。呼ばれて入ったら3、4分出てこなかったから怒った。九州の人間なら、お客さん来るとき本人はいますよ」

   これに村井知事は「定時に入室しました。社会通念上、正しい接遇だった」としたうえで、「国と地方自治体は主従関係でなく、対等なパートナーだ。命令口調ではなく、お互いの立場を尊重する話し方を」と、こちらの方がはるかに大人だ。

公言していた「菅内閣は早く退陣すべき」

   松本はその後、「九州の人間ですけん、ちょっと語気が荒かったりして…。結果として被災者のみなさんを傷つけたということであれば、お詫びしたい」なんていっていたが、九州の人間から文句はでないかな。

   司会の小倉智昭「あんないい方でオフレコだといわれたら書きたくなる。どんなひとなの?」

   福岡選出の社会党系で当選7回。昨年から環境相・防災担当でいたが、6月には「復旧・復興を急ぐためには、(菅内閣は)一日も早く退陣したほうがいい」といっていた。復興担当相についた時も「6月中には辞める」といっていたそうだ。

   小倉「辞めたい人が、ハイと受けてたの」

   そうか、懐かしい社会党の雰囲気に度胸千両を加えたのか。そりゃあ、ずれるぞよ。そうこうしているうちに9時半を回った頃、大臣が辞表提出と伝わり、追いかけて番組が終わった直後に記者会見も開かれた。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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