松龍復興相 辞任直前まで珍妙釈明「九州人だしB型だから」

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   被災地で数々の暴言を吐いた松本龍復興担当相と言われた村井嘉浩宮城県知事が4日(2011年7月5日)、両者がともに妙な釈明――。まずは松本復興相。

「私は九州の人間ですけん、ちょっと語気が荒かったりして被災者の皆さまを傷つけたということであればお詫びします。(血液型が)B型で短絡的なところがあって、本意が伝わらないところは反省しなければならない」

   九州の人間とかB型とか、60歳の人間の言い訳としてはあまりに幼稚で、説得力も誠意も感じられない。東京工科大教授の尾崎弘之は憤懣やるかたなしといった表情でこう話す。

「私も九州でB型なんです。自分のことを言われているようで、すごく不愉快ですね」

村井知事「これからは松本バージョンで」

   一方、「お客さんが来る時は、自分が入ってからお客さんを呼べ」とからまれた村井知事は、皮肉とも開き直りとも取れるこんな発言だ。

「大臣がお越しになった際には、松本大臣バージョンでとくに気を配った接遇に心掛けて参りたい。他の公務よりもそちらの方を優先したい」

   応接室の入った時間も約束の時間で、知事は遅刻したわけではないらしい。そもそも、復興相はお客さんではないだろう。

「被災地よく歩いている」と擁護論

   東京大大学院非常勤講師の河合薫は松本擁護論を展開した。

「私も父も九州の人間なんです。ただ、私は発言自体は問題あるし、品がない発言だなと思って残念なんですが、ことば尻を過剰に捉えて、菅さんの任命責任とかばかりに意見が集約され復興が遅れるのは…。(松本復興相が)被災地をよく歩いているのは事実のようですし…」

   ことば尻、言い損ないを問題にしているわけではない。被災地で吐いた上から目線の数々の暴言内容に怒っている。防災担当相としてもほとんど役立たずで、3月11日の震災直後、被災地への救援物資が滞り、遅れた元凶という批判も出ていた。結局、釈明は通じず、辞任することとなった。

文   モンブラン
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