7月2日(2011年)公開の映画「小川の辺」に主演する東山紀之に、モーニング「バード」司会の羽鳥慎一がインタビューしにいった。
「一日にふたつ、嫌いなことをやれ」という東山のモットーを聞いた羽鳥は「うわー、いい言葉ですね。私もそのまま受け継いで、誰かに言いたいと思います」と受け売り宣言。「(東山に)ついていきます!」などと、いつもの空々しい調子を発揮した。
羽鳥は、必然的にへりくだったり、社交的に誉めるといった場面を避けたり、ウソくさい情感で包み隠そうとはしないようだ。あえて「棒読み」調でやたらに誉め上げたりすることで、なにかしら、おかしみが出ることはあるだろうが、羽鳥自身が番組の座長として、長い尺で主役級に注目されるとき、そうした芸風ばかりが目立てば、軽薄な感じが鼻に付くという見方もあるだろう。
番組コメンテイターの立花胡桃は、わりと厳しい羽鳥ウォッチャーである。「『ついていきます』って言われて、(東山が)迷惑そうでしたね」とコメントすると、羽鳥はちょっと迷惑顔で「まあまあね、実際はついていかないから大丈夫です」と、白々しく弁明した。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト