6月猛暑で病院搬送5・5倍「熱中症」危ない調理中の台所

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   きのう(2011年6月29日)の日本列島は暑かった。74地点で35度以上の猛暑日、秋田以外の46都道府県で30度になった。このため熱中症が多発、4人が死亡し、東京・台東区の中高校の運動会では16人の女子生徒が病院に運ばれた。

   亡くなった人のうち、千葉県八千代市で植木の手入れをしていた職人の男性(45)以外は、奈良県大和郡山市の89歳 の女性、愛知県小牧市の65歳の男性、長野県飯田市の60歳代の男性は、いずれも屋内で熱中症になっていた。6月20~26日の1週間で病院に運ばれた人はすでに2996人 と、昨年同期の5・5倍。ひと足早く夏に入った感がある。昨年亡くなったのは1718人だが、このうち半数は屋内だった。

「高気圧が梅雨前線食べちゃった」

   今年は明日7月1日から本格節電が始まる。我慢する人が多いと見られ、警戒が必要だ。室内熱中症の目安は、気温28度、湿度70%以上とされ、「とくダネ!」が千葉県印西市の住宅で実測したところ、同じ屋内でも「台所が危険」と出た。室温29度の状態でも、台所は炊事を始めると軽く32、3度になり、湿度も80%を超えた。リポートした森本さやかは「台所にエアコン設置することは少ない」「料理に熱中すると危ない」と主婦に注意を呼びかけていた。

   それにしても、なんでこんなに暑いのか。気象予報士の天達武史が珍説を展開した。ナベつかみを高気圧に見立てて、地図の上にある梅雨前線を「ムシャムシャと食べてしまったんです」という。おまけに高気圧が地上の熱気を押しつぶす形なのだという。

   しかし、梅雨明けではなく、あくまで中休み。高気圧はまた南にもどるので、気温は少し下がりそうだという。熱中症が急増するのは梅雨明けからだから、明けるのが遅くなった方が熱中症にはいいのかどうか。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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