福島・双葉高校野球部「最後の夏にするものか!」原発で学校存続の危機

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全員ベンチ入り

   これが双葉高校の最後の夏になるのか。それでも練習試合を田中君のホームランで勝った。6月の戦績は13戦して10勝だった。そして6月23日、県大会の抽選会でキャプテンの磐田智久君(3年)は強豪校とは別のブロックになった。

   司会の小倉智昭「福島予選では前の仲間と当たるかもしれないんだ。全員ベンチ入りだね」

   立川「そうです。だれかが故障すると大変」

   大きな寄せ書きがスタジオに持ち込まれた。中央に大きな葉っぱが2つ、双葉の校章だ。田仲君は「最善」と書いた。「伝統と誇りが消えないように」「OBや転校していった仲間にも見せたい」などなど。

   小倉「学校が存亡のときに、『自分たちががんばれば新入部員が増える』なんて、泣けますね」

   田中ウルヴェ京(スポーツトレーナー)「絶対負けられないと思ったとき、ちょっと息を吐いてほしい。適度の緊張がいい。頑張りすぎると結果が出ない」

   竹田圭吾(ニューズウィーク日本版編集長)「同じ学校の他のクラブも、また、福島なら他の学校だって苦労していると思いますよ」

   県大会も線量計が必要なのだろう。みんなまとめてぶっ飛ばしてやれ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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