怒り心頭の自民も審議拒否できず
ただ、この無謀人事で与野党の亀裂が一段と深まるのかどうかを読むのは難しい。というのも、菅は辞任の条件として、第2次補正予算案、再生可能エネルギ―促進法案、特例公債法案の成立が「メドになる」と明言したものの、具体的な辞任時期を示さなかったからだ。自民党が審議拒否などで撤退抗戦に出れば、菅は3条件を満たすまで続投することになり、結果的に延命に手を貸すことになりかねない矛盾が出てくる。
自民党内には「3条件を通し、さっさと辞めてもらえばいい」という声も上がっているらしいが、最後に与良がつぶやいた。「不信の連鎖が絶望の連鎖に変わるのだけは勘弁してね」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト