あのJR九州「新幹線開通CM」広告祭金賞!沿線に集まった7000人

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   3月12日(2011年)のJR九州新幹線の全面開通記念のテレビCMが、カンヌ広告祭のアウトドア部門で金賞を受賞した。日本の金賞受賞は09年のサガミオリジナル(コンドーム)の「LOVE DISTANCE」以来だ。

   受賞作品は1度見たら忘れられないだろう。鹿児島中央駅から博多駅まで、沿線に並んだ人たちがさまざまに扮装やポーズを凝らし、開通を祝福して躍り上がり、飛び跳ねている。3分間の映像に登場するひとはなんと7000人。見ているだけで心がなごむ、力が湧く。そんなCMだった。

東日本大震災でTV放送自粛

   ところが、開通が東日本大震災の翌日という不運で、バカなことだが自粛ムードに巻き込まれ、3回くらいしか流れなかったという幻のCMだ。JR九州は 「新幹線に手を振ってくださった皆様の笑顔や元気が凝縮され、それが大きな力となって受賞につながった」とコメントした。

   バックの歌は日系スウェーデン人マイア・ヒラサワさんで、マイアさんも東北には縁がある。「震災後の困難な状況の中、このCMと音楽に勇気づけられたという人がたくさんいることがうれしい」と話す。

   このCMが大のお気に入りだった司会の小倉智昭は、「よかったねぇ」と大喜びだ。「予定外の人たちが(撮影に)駆けつけて手を振ったというのがいい」

   深澤真紀(コラムニスト)「ハプニングがあって動きがあって、作られたものじゃないみたい」

   すでにDVD化されていて、田中大貴アナは「ネットでも手に入ります」という。九州の人たちは買うかもしれないが、やっぱりテレビで流し続けてもらいたかった。震災などで決まって出る自粛志向、なんとかならないものかね。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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