6月23日は沖縄戦戦没者を悼む「慰霊の日」だ。菅首相は糸満市摩文仁の平和記念公園で行われた追悼式に出席した後こう語った。
「復旧、復興、原子力事故の収束。それに向け全力を挙げ、私自身燃え尽きる覚悟で取り組みたい」
沖縄戦で燃え尽きた日本軍兵士や沖縄県民に思いをはせたわけではなさそうだが、「燃え尽きる覚悟」の真意とは何か。司会のみのもんたが「燃え尽きる覚悟って、どんな意味ですかね」と与良正男(毎日新聞論説委員)に聞く。
「燃え尽きる覚悟で衆議院を解散するんだという人もいれば、もうすぐ辞めますよという意味だという人もいる。よくわかんない」
亀井、仙谷、玄葉…
目下の注目は、週明けには決めねばならない復興担当大臣に誰を起用するかだが、官邸に戻った菅は国民新党代表の亀井静香と1時間にわたって会談した。亀井に「震災復興や自然エネルギーの活用を推進するためには、大規模な内閣改造をする必要がある」と進言され、菅は黙ってうなずいていたという。このあと確執が取り沙汰されている仙谷官房副長官とも会談、菅から「政権運営への協力」を要請したという。
与良によると、有力候補として亀井、仙谷、福島が地元の玄葉光一郎国家戦略担当相の名が挙がっているという。菅が復興担当大臣に誰を起用するかで、エネルギー問題や復興へ取り組む覚悟のほどがある程度分かってくる。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト