枝野官房長官と岡田幹事長がきのう(2011年6月21日)夜、再び菅首相の説得に当たった。3日連続だ。この結果、会期延長は70日として、自民の石原幹事長に伝えられた。
延長幅は50日で与野党幹事長会談でまとまりかかったが、これに菅がウンといわず、特例公債法案、第2次補正、再生可能エネルギー買い取り法案成立に意欲を見せて70日となった。退陣時期については首相は言及しなかったらしい。
民主党内からも「そんなこと(再生可能エネルギー買い取り法案)よりも『特例公債法案を通して』となぜ言わない。そんな先のエネルギーなんて何いってんだ」(平田健二・参院幹事長)など批判も出ているが、与野党ともに首相の粘りに応じざるを得ない状況だ。
与党内と野党も攻めきれず
再生可能エネルギー法案は、先の集会の「顔を見たくないのか」のパフォーマンスで注目を集めたが、菅はブログで「過去30年来の思いがあります。今国会での成立は大きな課題です」と書いている。昔からというのはどうやら本当らしいが、永田町から見たら寝耳に水だ。延長国会でどこまで野党が乗って来るかはわからない。それよりも「辞めろ」「辞めろ」だ。
司会の小倉智昭「原発問題があるから通しやすい法案でしょうね」
高木美保(女優)「原油が上がったりもあるから、いつかはやらなくてはならないものでしょう。でも、 政争の具になって議論しないまま破局しましたみたいなことになるのはどうか。それによって特例公債法案が行き詰まったりしたら困る」
小倉「デーブ、新しい体制でというんだけど、その中に菅さんがいると思う?」
デーブ・スペクター(プロデューサー)「いると思う。それを条件にしてると思う、水面下で。ポイポイと投げ出したこれまでのお坊っちゃま総理と違って、菅さんはもの凄く仕事してるように見える。評価されてるんじゃないか」
小倉「菅さんは国民からは追い風を感じているのかもしれない」
田中大貴アナ「自分の構想通りになってきたという笑顔が感じられる」
小倉「市民運動から出てきた人だもんね」
デーブ「永田町に友だちいないから(笑い)、それが強みになっている」
あらためて首相の権限の強さを思う。それがいいことなのか、悪いことなのか。