「あきらめない」が信条なのだそうだ。菅首相が粘る。きのう(2011年6月19日)夜に行われた民主党幹部会の話し合いは、退陣時期をめぐって1時間半の激論となったらしいが、会期延長幅も含めて結論は出ず持ち越された。
会合では延長幅について「30日 から半年」など4パターンが出たらしい。当然、菅辞任の時期についてのやりとりが中心のはずだが、首相を説得できなかったようだ。
第3次補正予算や再生可能エネルギー促進法案もやる
菅はこの日、自然エネルギーに関する国民とのネット対話で持論を展開。「2つキーワードがある。『あきらめない』というのと『参加民主主義』なんです」と言う。何ともストレートだ。
一昨日の浦安市視察では、「ペテン師は早く辞めろ」という強烈なヤジも飛んだが知らん顔。2次補正もまだなのに、「3次補正」に言及したりして、やる気満々だ。
自民党の石原幹事長はこのところ立て続けに、民主党幹部の内輪の発言をペラペラしゃべってまわって、反則すれすれの揺さぶりを続けているが、菅の頑固さにはお手上げといったところ。
司会の小倉智昭「菅さんが辞めないと協力しないといっている自民党は、菅さんが辞めないと自滅するってことでもあるんじゃないか」
笠井信輔アナ「自民も風を読みながら譲る動きもある」
政治部の松山俊行記者は「きのうの会合では、『延長は30日以上』としか一致しなかった。延長と首相の退陣はリンクさせないというのも共通認識だが、首相自身がネット対話で『あきらめない』『私はしつこい』などと繰り返していて、再生可能エネルギー促進法案に言及するなど、 退陣の時期は見えていない」という。
復興担当大臣にだれを起用するか
日程としては、きょう午後の参院で復興基本法が成立すると、復興担当大臣を置くことになっており、民主党以外から起用できるかがポイント。また与野党幹事長会談で会期延長が話し合われる。
会期末の22日に民主党の両院議員総会が開かれるという話もあり、さらには「原発解散」なんていう奥の手を出して来る可能性もあるのだそうだ。
松山記者「3か月延長すると9月。東北地方で延期していた統一地方選も可能になるので、原発をテーマに解散するのではという人もいる」
小倉「1発逆転もあり得る?」
ピーコ(タレント)「郵政のときみたいに? いままで賛成していた人たちでしょ。ついていく気になれない」
こうした話はいずれも永田町の憶測にすぎない。首相次第の政局になってこのところの元気だが、2か月前に見せなくてはいけなかったものだろう。