徳島県鳴門市の学校に給食を納める財団法人「鳴門市学校給食会」の職員が、給食費を9年間で約1億円も着服していたことが発覚し、15日に懲戒免職になったという。
徳島県の財団法人「鳴門市学校給食会」
よくありがちな横領事件のコメント傾向として、着服金額が大きく、期間が長くなればなるほど、それを許した組織やシステムへの風当たりは強くなる。今回も例に違わず、司会の羽鳥慎一が「横領した人は論外だが、9年間着服して気づかないシステムってことですよね」と、もちろん一番悪いのは横領者なんだけど――と、バランスに配慮しながら、「システム批判」の音頭を取った。
「ちょっとビックリしますよね。(着服など)魔が差さないような仕組みをつくることも重要だ」と番組コメンテイターで公認会計士の平林亮子が言う。
「公益財団法人なんだから、それなりの会計検査もあるはずなんですけどね」と、作家の吉永みち子が平林ほうをジロリと見ながら疑問を呈すると、平林は「あるはずなんですけどね」とだけ、頼りなく応じた。
内部の不正経理を外部でチェックする仕組みは、今回は(も?)機能しなかったようだ。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト