長谷川豊アナのニューヨークレポートは、「日本だったらどうなるんだろう」というアメリカ人のちょっと理解しがたいニュース。長谷川は3枚のペーパーを見せて、「アリゾナの警察が発表した文書なんですが、日本だったら大問題」という。
ニュースにもならなかった「SWAT無実男を乱射殺害」
SWAT(警察特殊部隊)の隊員のヘルメットにつけたカメラの映像だ。民家に数人が突入した直後に激しい銃撃音。7秒間に71発を発射し、中にいたこの家の元海兵隊員(26)は22発を受けて死亡した。事件の直後、男性の妻がかけた通報が残っていた。
「家を大勢が取り巻いて突然夫を撃った」
「だれが?」
「SWATだと思う」
警察は麻薬売買の疑いで家宅捜索をし、男性が撃ってきたので反撃したと発表したが、その後、男性の兄は麻薬での前歴があったが、この男性は無実だった可能性が高いとわかった。さらに、男性は発射しておらず、SWATの1人が転んだので撃たれたと思ったらしいこと、かけつけた救急隊員にまだ息のあった男性の処置をさせなかったことなどがわかった。しかし、警察の報告書は「SWATは何ら法律に触れるものではない」
長谷川「日本だったら問題になると思いますが」
司会の小倉智昭「日本だけじゃなくて、アメリカでだっておかしいでしょう」
長谷川「いやいや小倉さん、こちらを見てください」と地元紙を見せる。事件はごくごく小さな扱いで、「ニューヨークではまったく載っていません。しかも、取材する私たちに『警察を責めるのはやめてくれ』というんです」(長谷川)。
アメリカでは警察に銃を向けたら撃ち殺されても仕方がないという。
長谷川 「大量破壊兵器があると戦争を仕掛けて、終わってみたら『ありませんでしたぁ』という国の文化なのかな」