「原発さえなければ…」酪農の将来悲観して首つり―福島相馬市

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「絶望。悲嘆。こういうニュースは起きないで欲しいと思っていましたよ」

   番組冒頭で司会のみのもんたはこう言い、福島第1原発に近い福島県相馬市で、酪農を営む50代の男性が首を吊って亡くなった悲報を伝えた。男性は昨年暮れに建てたばかりの堆肥小屋の壁に白いチョークで遺書を残していた。

「原発さえなければと思います。仕事をする気力を失いました」「残った酪農家の皆さんは原発にまけないで頑張ってください」

搾乳しても出荷制限ですべて廃棄

   男性の妻と2人の子供は原発事故で母国のフィリピンに避難。自宅に1人残って乳牛の世話をしていたが、せっかく搾乳しても原乳は出荷制限によりすべて廃棄、40頭いた乳牛も手放した。追い打ちをかけたのが資金繰りだった。

   みのが嘆いたのは国難そっちのけで権力闘争に明け暮れる政治家たち。

「3か月経っても何の道しるべを示してもらえない。こたえますよね。こういう現状を国会議員の皆さんはどう感じているのでしょう」

   弁護士の若狭勝(元東京地検検事)「今後も続出する怖れがあるのですよ。震災直後は気が張り詰めているからいいんですが、今くらいから一番危ない。将来が見えない不安な気持ちのなかで、不安感が増殖しますから。早く先が見えるようにするのが政治の力と思うのですが…」

   内野雅一(週刊エコノミスト編集長)「国会を開くならそれなりの仕事をしてほしい。空転国会で浪費しないでほしい」

   菅首相が辞めねば審議に応じないというかたくなな姿勢の自民党にもうんざり。幹事長の石原伸晃はイタリアの国民投票で原発再開に反対票が多数だったことに触れ、「集団ヒステリー状態」と語ったのには呆れた。番組では取り上げなかったが、民主党も自民党もお粗末さに変わりはない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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