消滅の危機!福島・浪江町「みんなで戻ろう宣言」に込めた決意

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原発から6キロ老舗酒蔵「みんなのために仕込み」

   原発から6キロにあった酒蔵「壽」は150年の老舗だが、津波で壊滅した。社長の鈴木大介さんは一時は廃業と腹を決めたが、県の試験場に酵母が残っていることがわかった。鈴木さんはいま借りてきたタンクひとつで酒を仕込んでいる。

「夏にはみんなに飲んでもらいたい。戻って来る目標になれば」

   伝統を守るのも再生の柱のひとつだ。

   仮庁舎との中継で、 玉川さんと佐藤安良・商工会事務局長が語った。

   佐藤「1日から融資制度が始まり、上限3000万円、無利子無担保で20年。きょうまでに10社申し込みがあった。後に続く人への成功モデルにしたい」

   玉川「町民は辛い思いをしている。圏外の人は心細いと思う。現状を伝えてつないでいく。いちばんはまた住めるようになることだが、それまでは段階的に進める」

   消滅の危機から立ち上がる浪江町の姿は感動的だった。復興の核はやはり自治体である。国は黙ってそれを支えるのが仕事だろう。首相の首をすげ替えるより、仕事を加速させる方が先だ。国民はじっと見ている。

NHKクローズアップ現代(2011年6月13日放送「原発事故3か月 避難者たちは今」)

ヤンヤン

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