夏も近づくワイドショー。夏といえば海ということで、例年のワイド的問題は、美しいビーチに漂着した大量のゴミ、騒ぐ若者と花火などだったのに、今年はより深刻で始末に負えない相手――放射能や地震津波が取って代わってしまった。
沖合50メートルでもハッキリ
そんななか、番組によると、神奈川・湘南地方で、ビーチで津波を知らせるあらたな緊急信号が発案されたという。「いざ鎌倉」というとき、近くの建物などで、2階から1階まで垂れ下がるような大きさのオレンジ色の旗を掲げるのだそうだ。
えぼし岩が遠くに見えてる(江の島は不明)神奈川・茅ヶ崎で行われた実験では、「沖合50mぐらいの地点で、旗がしっかり見えた。海上だと情報源がないので、目でわかるサインがあるのはいい」(サーファー)。実際、東日本大震災当時、海にいた人に話を聞くと、防災無線は聞こえなかったそうだ。
茅ヶ崎のビーチを訪れるサーファー間には、このオレンジフラッグが津波の危険を知らせるものとして、すでに広く認知されはじめており、今後は全国的な浸透をはかるという。
もっとも、スタジオの心配の種は、津波よりも放射能が主だった。司会の羽鳥慎一はフラッグの話を終えると、「繰り返しになりますが、ココ(の海の放射能)は大丈夫なのかということが――(わからない)」と、もう一度「放射能」へと話題の舵を切っていた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト