水、電気、ガスなくても炊けるご飯
避難所生活に着目したものもある。ダンボールを利用した組み立て式の簡易ベッド。床にじかに寝るのではなく、ダンボールと床との間に段差ができて弾力もあり、寒さよけにもなる。
阪神淡路大震災では6000人以上の犠牲者が出たが、物が崩れ落ちたり倒れたりして下敷きなることによる「窒息・圧死」が77%に上った。そこで、命を守るベッドとして、上を囲った箱型のベッドも登場した。
中山によると、防災グッズの進化か著しく、水、電気、ガスがなくても炊けるご飯も登場。発熱剤を使って30分くらいででき上がる。スタジオでも振る舞われたが、「これだけ温かいとうれしいね」と司会の加藤浩次。
メーカーは創意工夫して簡単で便利な防災用品を開発しているのだが、われわれの方がいつも「天才は忘れたころに……」なのだ。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト