<1年前のワイドショー通信簿>さすがに3回目ともなると、ワイドショーのおじさん司会者たちにも知られるようになったのか、今年は「AKB48選抜総選挙」を各番組とも取り上げ、「篠田麻里子が4位残念」なんてやっていたが、昨年の開票はちんぷんかんぷんだった。
フジテレビ系の「とくダネ!」は、昨年は「『AKB48総選挙』大島優子1位。スタジオのおじさんたちは『ン?』」(2010年6月10日放送)といった調子で、司会の小倉智昭は一応の解説はしたが、話を振られたコメンテーターの福田和也(作家)は「初めて知りました」とまるで飲み込めない表情。「福田さんが詳しかったら怖いよね」などとからかわれていた。
同じ日のTBS系「朝ズバッ!」も、司会のみのもんたは「何やるの? SKEっていうのもいるの」とキョトンとしていた。
ところが、今年は一変。「『AKB48商法』企業が注目!半製品を客と一緒に完成」(とくダネ!)と「経済効果」を探り、番組はじめは「なんでこんなものを大騒ぎするのか」と憮然としていた小倉も、「個人的には篠田麻里子が4位なのが残念」と苦笑いしながら話す。「スッキリ!!」(日本テレビ系)のキャスター・テリー伊藤は発表会場になった武道館まで出かけ、テレビ朝日系の「モーニングバード」はメイン司会が羽鳥慎一で若返ったこともあって、完全にミーハーのノリ。
AKB総選挙が社会現象となって、ワイドショーも無視できなくなったということなのだろうが、おじさん司会者は「バカ騒ぎ」「あんなもの知らん」と不愉快そうな顔をしていた方が正しいと思うのだが……。(テレビウォッチ編集部)