『今週の注目記事』父の日のつまみ・塩辛職人
今週の他の注目記事。下水や肥溜めから汲み上げた汚水から食用油を絞り出すなど、驚くべき「中国『毒食品』戦慄の製造現場」(文春)。
世界保険機構(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)が「携帯電話の電磁波が(コーヒーやクロロホルムと同程度に)がん発症の原因となる可能性がある」と、5月31日に発表した。電子レンジで応用されているマイクロ波は「健康への影響」があると警鐘を鳴らしている新潮の「WHO警告の『携帯電波』で発がんは本当か」。
現代では、独立行政法人「原子力安全基盤機構」の元検査員である藤原節男氏が、重大告発をしている。
09年3月、北海道泊原発で検査を行った際、原子炉内で何らかの原因で冷却材の温度が上がっても、原子炉出力を抑えることができるかどうかを判定する重要な検査で、本来なら「負」にならなければいけないのに、この係数が「正」と出てしまった。
翌日は、対策をとって係数を「負」にし、条件付きで合格とした。「不合格の検査記録」と「条件付き合格の検査記録」の両方を上司に見せたところ、不合格のほうの検査記録を削除するように指示されたのだ。
納得いかなかった藤原氏は抗議したが、配置転換になり、勤務評定が下がり、賞与をカットされてしまった。
安全性に対する問題提起をしたのに、原子力安全・保安院につながる原子力安全基盤機構という組織で、データ改竄命令がまかり通ったとしたら大問題だと、再雇用と処分取り消しを求めて訴訟中の藤原氏の代理人・海渡雄一弁護士が語る。
文春の「今週のBEST10」父の日に贈りたい贅沢おつまみもいい。1位は「越前仕立て汐うに」(天たつ)だが、私は7位の「塩辛職人」(佐藤水産)がいい。誰か贈ってくれないかな。