「被災地の方にお話を聞いてみたいと思います」と司会の羽鳥慎一。震災発生直後のテレビでは、判で押したように「いまなにが必要ですか」と被災地の方に問いかけていたような気がするが、震災発生から3か月近く経てみると、ずいぶんとひさしぶりに聞く感じではある。
避難所の体育館は気温30度
番組が電話をつないだのは、宮城・気仙沼の避難所で暮らしているという男性。この男性は「体育館に避難しているが、なかはもう30度ぐらいになっている」と気温上昇による避難所の環境悪化を指摘し、「食中毒が心配で冷蔵庫とか、扇風機とか、あと空調設備」が必要だと訴えた。
さて、番組の本題は「義援金が届かない」問題である。第2次配分の分配は「死亡」で1ポイントなど、被害をポイント化した仕組みで実施することになったという。被災者の気持ちは?
まだ義援金を受け取っていないという男性は「(ポイント制は)それはそれとして、なるべくはやく(義援金が)ほしいですね」などと、「はやく」を繰り返した。いまのところ、だいたい7月ぐらいに受け取れる予定としか、わかっていないという。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト