NTTドコモの携帯電話がきのう(2011年6月6日)、ほぼ丸1日つながらない状態が続いた。午前8時半から関東甲信越の1都9県で発生した通信障害は、いろいろ奇妙な点が多かった。同じ機種なのにつながるのとつながらないの、関東甲信越以外の関西や東北にいてもダメだったり、他社の携帯もつながらなかったり……。障害は172万件に及んだ。
番号ポータビリティーのネック
通信障害は関東甲信越で加入登録したうちの一部で起った。加入者情報のデータを扱うシステムの故障で、復旧までに約13時間もかかり、ドコモショップはどこも開店と同時に「故障」を訴える客であふれた。加入者データ、つまり本人と認証する基本データが機能しなくなったため、通話を受け付けなくなった。番号ポータビリティーで番号を移したauやソフトバンクの携帯の通話にも影響が出た。もともとがドコモの番号なので、通話するにもドコモのサーバーを介しているからだという。
小倉智昭「あ、ドコモを介しているの」
田中大貴アナ「ドコモの番号だからなんです」
小倉「私は気付かなかった。メールも来たし…」
中野美奈子アナ「来る人もいた?」
田中「関東甲信越2450万件のうちの172万件ですから」
小倉「10人に1人か」
中嶋朋子(女優)「これ別に、個人情報が危ないということではないですよね?」
田中「通信の障害だけです。まだ原因はわかっていませんが」
機械の方はちゃんと個体を識別して、「お前はよし」「こちらはダメ」とやっていたわけだから、携帯の呪縛のうちにあることは明らか。もうSFの世界ですね。