「ペテンだ」「死んだふりだ」と散々やられた菅首相の居直りだが、週末の民主党幹部の発言からは、どうやら退陣の時期は煮詰まってきた模様で、7月なのか、8月なのか――。
復興・国債2法案やって7月辞任
「首相は居座るつもりはない」(枝野官房長官)、「本来辞めるべき時期がきても、 辞めないとなれば…」(岡田幹事長)と、民主党議員からも「早く辞めたほうがいい」「7月の前半?」などの発言が相次いでいる。側近の話では、首相はおだやかな様子だという。
司会の小倉智昭は「石原さん(自民・幹事長)は6月いっぱいに辞めてくれないとと言っている」
小倉「8月でいいんですか」
田崎「私は7月と見ている。2つの法案までが限度で、2次補正は与野党で作った方がいい」
小倉「菅さんはなんでもっとやりたんですかね」
夏野剛(NTTドコモ元執行役員)「何をやりたいのかが見えてこない。前の人より長くやりたい?」(笑い)
小倉「世界選手権の出場記録じゃないんだから」
次期政権「菅抜き、小沢抜き」
次なるシナリオは大連立構想だ。「期限付きで大連立」(岡田)、「閣僚が入る大連立でも、閣外協力でもいい」(石原)と両者の言うことが揃っている。
小倉「大連立ですか」
田崎「ねじれがあるからそうなる。ただ、大連立すれば何でもというのはちょとと危険な感じがする。期限を切って、終わったら解散・総選挙にしないといけない。(大連立は)菅抜き、小沢抜きになると思う」
菅は退くとして、小沢元代表とはマニフェスト見直しなどがあって微妙。この場合、キーマンは仙谷官房副長官。「野党とのパイプが太い。党内でも人望がある」(田崎史郎)
では、具体的にだれが首相にとなると、まだ曲折がありそうだ。いろいろ難儀なことである。
田崎「みんな国のため、党のため、復興のためと言ってるが、7、8割は自分のため、選挙のため ですからね」
今度の不信任案ですったもんだした連中は、次の選挙でみんな落とさない といけない。