「総選挙商法」メンバー事務所がCD大量買い疑惑
さて、衆議院解散・総選挙はしばらくなくなったが、AKB48の総選挙が加熱していると新潮と文春が書いている。唯一AKB48のスキャンダルを追及していた文春が、彼女たちのグラビアを巻頭に載せるなど「手打ち疑惑」が噴出しているが、そうした色眼鏡で見るせいか、文春の記事はいつもの突っ込みに欠けている。新潮は「バカ騒ぎ『AKB48』総選挙の裏に『酒と男』の私生活」。タイトルからもやる気が充満している。
AKB48の21枚目のシングル「Everyday、カチューシャ」は、発売初日で94万枚を売上げ、発売5日目で125万4354枚に達した。この驚異的な売り上げを支えているのが、1人で10枚、100枚と大人買いするファンたちの存在である。ファンたちの関心はCDにあらず、1枚ずつに封入されている第3回AKB48総選挙の「投票権」にある。
投票の対象になるのは、AKBのほか名古屋・栄をベースにするSKE48、大阪・なんばのNMB48の正規メンバー、研究生合わせて152名。総選挙で21位までに入った選抜メンバーだけが、次回のシングルに参加できるのだ。さらに、選抜メンバーのなかでも上位12名はテレビや雑誌に優先的に出演できる。大島優子、前田敦子、篠田麻里子などがこの選抜メンバーから出てきて国民的アイドルになった。
AKB48商法の凄いところは、各メンバーがそれぞれ違う事務所に所属しているため、事務所が挙って大量にCDを買い取り、投票しているのではないかという疑惑も出ているというのだ。