「昨日の夜からニュースを見ていた皆さん、ハラ立ってませんか?」。司会の小倉智昭が最近ではなかなか見られないほどボルテージを上げ、広い顔面を紅潮させた。
本日2日午後、内閣不信任案が採決される予定だが、オグラは一連の「政局」の動きを見るに、「本当に国民のことを考えてるのか。自分たちのことしか考えてないんじゃないか」と、いまさらながらな疑問を持ったそうである。「『ただ菅さんイヤ、菅さんイヤ』って、それでいいのか。誰がリーダーとして出てくるのかも見えてこない」とオグラ。
誰がなにをどう復興させるのか
カンでは復興できない。原発事故も収拾できない。とにかくカンじゃダメだ――。それはオザワやゲンダイ様の言う通りかもしれないが、ほかの首相に代わればマシとも限らず、そもそも誰がなにをどうして復興したいという「展望」すらない。オグラのみならず、とくダネ!の番組コメンテイター多数がすでに指摘していたことだが、そうした声は政治家の耳を吹き抜けているようだ。
小沢・鳩山が不信任案に賛成する意向を示したことで、可決の可能性は高まった。一方、菅首相は、解散総選挙をちらつかせているという。それは最悪の最悪に輪をかけて最悪だといった重苦しいムードがスタジオに漂った。
「選挙やると40日50日、空白期間ができるわけでしょ。いいんですか、それで?」「だいたい東北で選挙できる?」とオグラ。「いいんですか?」と聞かれた笠井信輔アナは「(党内造反を牽制するための)脅しであってほしい。可決されたら、総辞職するほうがまだ政治空白は少ないという気はする」と、苦虫を口いっぱい頬張ったような顔で答えた。