内部に「引き込み役」立川6億円強奪に共犯10人

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   5月(2011年)に立川市で発生した6億円強奪事件の容疑者が特定され、1人を逮捕、1人が指名手配された。犯人割り出しは難しいと思われたが、よくぞやったといっていい。

   1日未明逮捕されたのは植木秀明容疑者(31)。指名手配が渡辺豊容疑者(41)で、いずれも強盗傷害と建造物侵入容疑。警察によると、2人は先月12日未明、立川駅に近い警備会社の営業所に侵入し、当直の男性を粘着テープで縛り上げたうえ、暴行を加えて金庫室の暗証番号を聞き出し、わずか15分で現金入りの70袋を奪って逃走していた。

コンビニの防犯カメラから割り出し

   逮捕の決め手となったのは防犯カメラの映像で、犯行の前、立川市内のコンビニで粘着テープを買う姿が写っていた。植木の携帯電話の通話記録から、彼らのほかに10人前後が関わっている疑いがあるという。

   2人は、一見しただけではそれとわからないマンション1階の営業所の、それも半年前から壊れていたシャワー室の窓から侵入。現金が多い日を狙っていること、金庫室の暗証番号の聞き出しや運び出し方、車を防犯カメラの死角に止めるなど、内部事情に通じていた。内部協力者がいた可能性がある。

   植木の本格取り調べはこれからだが、実行犯以外の協力者の割り出しが焦点となる。別の防犯カメラの映像で、2人が犯行に使った車とは別の車に乗っているところが確認されており、現場に協力者がいたことは間違いない。身柄とともに押収した携帯電話の通話先の割り出しは時間との競争になる。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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