背筋が寒くなるIAEA映像
ということで、今後の台風が心配ですねぇで話は終わってしまったのだが、この日の番組で一番印象的だったのは、IAEAの原発内部の映像だ。IAEAの調査団が福島第1原発を視察したときの映像で、防護服を着た一行が東電関係者と発電所内を歩き回っている。使用済み燃料貯蔵施設では、くるぶしまで水がたまった中を長靴で歩く。3号機、4号機もこれまでの映像よりはるかに状況がわかる。トレンチをのぞき込んだりは初めて。汚水処理作業の仮設タンクがずらりと並んでいたり、広大な敷地ががれきの山になっている様子、シルトフェンスもとらえられていた。
なぜこれが東電の手で出てこないのか。もっと早く事故の直後に出せなかったのか。これを許してきたメディアは何を考えていたのか。防護服を着る勇気がなかったということか。情けない。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト