東電が嫌った「メルトダウン」という言葉
話題はメルトダウンは「地震のせいなのか、津波のせいなのか」に移る。高木教授は「水がなくなると2時間くらいでメルトダウンすることはわかっていた。また、あれだけの津波の規模だと、こうなる可能性があることは専門家ならわかっていたはず。そのような研究レポートもあります。にもかかわらず、ここまで発表が遅くなった理由はわからない。
ただ、炉心を冷やさないといけない段階では、燃料溶融が100%なのか、20%なのかはたいした差ではないので、公表が遅れたのかも知れない」と話す。公表が遅れた真相はおそらくそのあたりなのだろう。
東電が「メルトダウン」という言葉を嫌ったことは確かだ。「チャイナシンドローム」と混同されるのを嫌がったのだろうが、東が言うとおり、国民はそんなにバカじゃない。
専門家にしたところで、この事態を経験した人なんかいないのだから、妙にわかったようなつもりでいると、赤っ恥をかくことにもなる。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト