最大規模のメルトダウン-とうとう見えなくなった福島原発収束

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   福島第1原発の事故は地震直後にはどんな状況だったのか。東京電力が原子炉のデータを解析して報告書を原子力安全・保安院に提出した。

   それによると、2号機に続いて3号機も60時間後の3月14日午前3時ごろ、2号機も101時間後の15日午後8時ごろには核燃料の大部分が溶けて圧力容器の底に落ちるメルトダウンを起こした可能性があることを認めた。また、核燃料が溶け落ちた圧力容器も「限定的としながら」損傷している可能性にも言及している。

工程表は変更せず

   圧力容器の損傷について、東京工業大・原子炉工学研究所の高橋実准教授は「完全に燃料が溶けた状態ではなく、一部分が溶けている状態。これによって圧力容器まで損傷が進展していないという点で『限定的』という答えを出したと思う」とニュアンスの異なる見方をしている。

あてにならない
 

   東電は1、2、3号機の冷却は続いており、大量の放射性物質が放出される事態には繋がらないとしている。収束への道筋を示した工程表に与える影響についても、「収束への遅れはない」という。

   スタジオではコメンテーターたちが東電への不信感を次々に口にした。キャスターのテリー伊藤が「正直言って、あてにならないよね」と言えば、弁護士の菊池幸夫は「あの(事故の)直後にメルトダウンを発表していたらかなりのパニックになったと思う。かりに情報を(知っていて)外に出さなかったとすれば、うまくパニックを回避したとなるが、われわれとしては何が起きているのかなるべく早く正確に情報を伝えてほしい」と批判する。

   司会の加藤浩次は「何が問題でこうなったのかはっきりさせてほしい。そこが分からないことには今後に繋がらないし、不安も払拭できない」と訴えた。

   米スリーマイル島の原発事故はメルトダウンで溶けた燃料処理に10年かかっており、今回3か所のメルトダウンの処理はいつ終わるのか予想がつかない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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