「3つの避難鉄則」実践した先生たち
こうした奇跡的な避難について、防災研究第一人者の群馬大学・片田敏孝教授はこう話す。
「避難には3つの鉄則があります。ひとつ目は『いち早く逃げる』、2つめは『避難場所・ルートは自ら考えておく』、3つめは『たとえ津波が来なくても避難する』です。保育士さんたちはこれをすべてやっていた。犠牲者がゼロだったのは『奇跡』なのではなく、保育士さんの『努力』のたまものです」
保護者たちも「もし先生たちがいなければどうなっていたか……」と感激する。
「備えあれば憂いなしといわれますが、中途半端な備えじゃダメだということが、よう~く分かりました」
司会のみのもんたも感心しきりだった。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト