福島原発の放射能事故による子どもたちへの影響が深刻さを増している。「おでかけ前の朝刊チェック」コーナーで、毎日新聞の「福島市 放射能恐れ外で遊ぶ子供の姿が消えた」という記事に注目した。
「うちの子も、よその子も外で遊ばない。近所で子どもを見かけません」
記事では、そんな38歳の母親の声を紹介している。30度を超す暑さのなか、マスクをしたり、長袖に手袋をしたりして通学している小学生もいる。放射線量が比較的高いという福島市の話だ。市民グループが線量計の貸し出しを始めたら申し込みが殺到、途中で打ち切ったほどだという。
昨日(2011年5月23日)はまた、福島県の父母たちが学校の屋外活動を制限する放射線量を年間20ミリシーベルトとする基準は甘すぎると文部科学省に抗議し、「福島の子どもをモルモットにするな」などと訴え、「年間1ミリシーベルト」にするよう要請した。
安全強調されても親は不安
司会のみのもんた「早くスッキリしてもらわないと、子どもたちがかわいそう」
コメンテーターの三屋裕子(スポーツ・プロデューサー)は「目に見えないもので、いつ収束するかもわからない。大変なストレスと思います。子どもたちだけでも安全なところに考え方はありだと思います」と話す。
みの「僕もそうすべきだと思うな。育ち盛りの子どもたちに、外へ出るな、遊ぶな、身体動かすな。これはつらいですよ。どこか離れた高原でもいいから」
杉尾秀哉(TBS解説・専門記者室長)「そんな長いことでなくてもいい。夏休みの間2か月ぐらいでもいい」
みの「昔、林間学校、臨海学校がありましたよね。そういうシステムでやるべきだな」
「原発疎開」はともかく、何が安全で、何が安全でないのか。そこに対する信頼がないため、親たちが不安になり、子どもたちにしわ寄せがいく。復興特別委員会での「言った、言わない」の議論より、目の前の不安解消こそ政府の仕事だ。