大震災で首都圏住宅選びが変わった!湾岸から八王子・立川へ人気シフト

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   都会派ライフスタイルの象徴ともいわれた湾岸エリアのマンション人気に陰りが見える。東日本大震災後、住宅の選び方に変化が出てきたのだ。キーワードは「地盤安全性」。ニュースの単語を解説する「けさ単!」コーナーで取り上げた。 地震が発生したときに、地滑りや液状化に対する地盤の安全性が保てるどうかがポイントになっている。

「揺れ大きい」「エレベーター停止」で高層敬遠

   「そうだよねえ、東京のすぐそば、千葉の方でせっかく買った新築一戸建てが液状化で傾いたりしたよねえ」と司会のみのもんた。井上貴博アナが震災後の東京の不動産事情の変化を4つのポイントを上げて説明する

   (1)沿岸から内陸へ。震災前は都心に近い利便性から湾岸エリアが人気だったが、液状化が心配され、人気の中心が西部地区に移った。一戸建て住宅の販売状況をみると、好調なのは八王子、立川など。逆に大田区や江東区、足立区などは低調だ。

   ただ、西部地区には活断層が多くみられ、阪神淡路大震災の直後は活断層を心配して東部地区のほうが人気だった。今回の液状化で逆の傾向になったわけだ。

   (2)高層から低層へ。眺望の素晴らしさから高層階が人気だったが、揺れが大きいことや停電時のエレベーター停止の不安などから高層階を敬遠する動きが目立つ。とはいえ、一戸建てに比べ地震や津波への強さが証明され、マンション自体の人気は衰えていない。

ローン購入より賃貸

   (3)所有から賃貸へ。リーマン・ショック後の地価下落で持ち家傾向が強まったが、先行きの見えない不安から賃貸が注目されている。30年以内に首都直下型地震が起きる可能性が70%という説もあり、35年といわれるローン返済期内に地震が起きるリスクもあり、ローンを組むことにためらってしまうのだ。

   (4)住宅地図から古地図へ。買おうとしている土地が、かつてはどんな土地だったのか確かめておこうというわけだ。たとえば、赤坂の溜池山王は昔のため池を埋め立てたところで、地盤が軟弱である可能性も指摘されている。池や沼など、さんずいのついた地名は注意したほうがいいという。

   みのは不動産への関心が強いのか、張り出された古地図を腰をかがめて食い入るように見つめていた。画面の邪魔になるので、井上アナから「みのさん、ちょっと移動してくれませんか」と注意されて、やっと立ち上がり、コメンテーターたちも大笑い。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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