雇用ニーズとズレる地域ミスマッチ
国谷は「訓練の内容に問題があるのでは」と宮本太郎・北海道大学法学部教授に聞いた。
「現在の訓練プログラムはその地域の雇用ニーズと合っていない。その地域ごとで雇用ニーズは違うわけで、それをどう汲み上げていくのかが、これからの職業訓練の課題になる」
これまでの職業訓練は企業内で行われていたことも指摘した。国谷は「若者がいつまで会社にいてくれるのかという経営者の不安があると思います」と話し、宮本は「雇用はあるが、それが持続可能な安定的雇用なのかどうか。企業と行政、そして労働組合が一緒になってどういう雇用を創出していくのかを考える必要があります」と解説した。
1度どこかこか躓いたり、倒産などにあうと、次の休職が極端に難しくなる現状にも大きな壁がありそうだ。
*NHKクローズアップ現代(2011年5月19日放送「職業訓練で雇用生み出せ」)ナオジン