1100年前「貞観地震」不気味な共通点-大地震・大津波後も続いた天災

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他の巨大地震や噴火誘発

   さて、これを今と比較するとどうか――。

1995年(16年前)阪神淡路大震災
2004年(7年前) 新潟県中越地震
2008年(3年前) 岩手宮城内陸地震
2009年(2年前) 浅間山噴火
2010年(昨年) 桜島噴火
2011年(今年) 新燃岳噴火
2011年(今年) 東日本大震災

   なんとも、不気味な類似である。今後どうなるのか。貞観地震の何年後かに噴火や大地震が続いている。産業技術総合研究所・地震履歴研究チーム長の宍倉正展氏はこう話す。

   「大きな地震が火山や活断層を刺激し、他の地震や噴火を誘発する可能性はある。過去を詳しく調べることで、今後起こることを想定内にできるはず」

   実は、東京電力も福島第1原発と第2原発について、専門家から「プレート間地震の検討において、869年貞観の地震を考慮すべきではないか」と指摘を受け、回答した文書がある。2009年7月13日付の「コメント回答」で、「検討を行った結果、策定した基準地震動を下回る結果になった。しかし、今後も引き続き適宜必要な検討を行っていく所存」と回答している。

   今となってはどうしようもないことだが、「ここで何らかの対策を取れていたかもしれない。想定外を想定内にできたかもしれない」と井上アナ。

   司会のみのもんたとコメンテーターたちは神妙な表情で聞いていた。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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