最近、スーパーやコンビニのお菓子の棚に、懐かしいパッケージが並んでいるのをお気づきだろうか。「POCKY」(グリコ)、「ソフトエクレア」(不二家)、「コーヒーガム」(ロッテ)、「ミルクヌガー」(チロルチョコ)……。「POCKY」は1977年のパッケージのまま、CMも87年の本田美奈子バージョンを流す。イメージコンサルタントの吉原珠央はニコニコ顔だ。売れ行きも好調で、すでに在庫は店頭にあるものだけだという。街で聞いても、毛頭の薄くなったお父さんが「コーヒーの味、おしゃれだった」「自分のお金で買えるチョコだった」なんて話している。
「みぞれバー」は果汁100%にグレードアップ
なぜ人気なのかを専門家は「新商品が次々に出ると、取捨選択がむずかしい。そこでわかり易さが重要になる」という。味も知ってる、パッケージも見覚えがあるということか。メーカーにもメリットがある。人気投票で3位 までを復刻させたロッテは、「調査をやらないで済む。CMも作らなくていい」という。「QUICK QUENCH」なんて、80年代のCMだけで売れているそうだ。
森永製菓を来月に復刻があるというので訪ねると、出てきたのが「みぞれバー」。 荻野目洋子のCM(80年)で売ったアレだ。73年から消えては復活を繰り返してきたそうだが、10年の販売停止のあとの今度のは「100%」 とある。かつては果汁10%だったのを100%にしたのだ。
司会の羽鳥慎一「いやー熱いお話ですね」
赤江珠緒キャスターが「思い出も一緒に買いたいと」とスタジオにずらり並んだ復刻菓子を紹介。みんな、覚えのあるものばかりだから手にとって口に入れる。羽鳥は森永の「みぞれバー」。
菓子ヒットは1000個に3つ
赤江「千三つということばがあるそうで、1000個新しい商品を出してもヒットするのは3つ」
羽鳥はもう聞いてない。「味が濃いですね」。舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)「コーヒーガム」、清水宏保(スケート金メダリスト)は「QUICK QUENCH」、吉原は「JUICY FRESH」。
「おいしい。ずっと売ればいいのにね」と舘野。
清水「潜在意識に残っている。これら全部ボクらベビーブーム世代の商品だから買いますよね」
羽鳥「親に制限された食べ物ですよ。箱買いしてやりたい」
スタジオに納得した笑いが流れた。