芸能情報中心で、原発事故の話題をさらりと伝えてきた「スッキリ!!」では珍しく、原発に代わる太陽光発電や風力発電など自然エネルギーの可能性を取り上げた。発電の電力量構成(2009年現在)は、火力61.3%、原子力29.8%、水力8.8%、太陽光・風力などの自然エネルギー1.1%となっている。わずか1%足らずという自然エネルギーの現状で、原子力エネルギーを補えるのかどうか。
太陽光とセットで洋上発電所
水力発電所は全国に1454か所あるが、総発電量は原子力の4分の1程度しかない。地熱発電所は全国18か所の地熱発電所の総発電量は原子力1基分の半分。脚光を浴びている太陽光発電の1kw当たりのコストは、原子力の5~6円に対し49円と高い。だからといって、原子力は現段階の技術では危険すぎてこりごり。原子力に代わる有望な自然エネルギーはないのだろうか。
環境庁が水力・地熱・太陽光・風力の4つの自然エネルギーについて、発電コストや設置可能な面積を念頭に試算したところ、1つだけ原子力を上回るものがあった。風力発電で、「きわめて大きなポテンシャルが推計された」という。風がないと発電できないうえ、騒音被害などデメリットも出てきて有望とは思えなかったが、どうやら認識不足らしい。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト