ロック歌手の内田裕也(71) がつき合っていた女性に復縁を迫った強要未遂などで逮捕された。妻の樹木希林(68)は自宅前に集まっていた記者たちを自宅に招き入れ、心境を語った。
「好きだった人がスチュワーデス。好きですねスチュワーデスが。私としてはありがたかった。表に出て。だけど遅かったな。もっと何十年も前に起きてておかしくない」
内田さん女性宅のマンションのカギを替えるなどまめなことだったが、樹木は「何をしたの? はー、そんなことするんですか。家の電気も取り替えられないのに」
「あのすさまじさ私も持ってる」
2人が結婚したのは1973年、33歳と30歳だった。会見で葉巻を吹かす希林にみな驚いた。
「自分に合った人が出会うわけで、あのすさまじさは内田さんだけじゃありません、 私も持ってるわけですから」
結婚後すぐに別居。理由は暴力だった。
「30代前半、結婚したての頃、すごかったですね。毎晩、家の中めちゃくちゃ。包丁はどのくらい買いにいったかわからない。金物屋は『どうしてこんなに包丁が壊れるんですか』って」
希林も負けていなかったらしい。「黒いベークライトの電話、あれでがちんと血が出たことがある。私がやってね」
79年、内田は無断で離婚手続き。このとき樹木希林は「いままでちゃんとした生活してない。結婚もしていないのに離婚なんておこがましいと」といった。35歳。内田は「そっとしておいてほしい。オレのグッドラックを祈ってほしい」「おれはロックンローラー」が口癖だった。で、離婚せず。
「渋谷警察の生活保護課に登録してある」
希林50歳のとき、初めてお誕生日に一緒した。「50歳でしょ。体力が残っている間に、同居お願いしてみようかな」と言っていた。しかし内田は「似合わない。人と暮らすっていうのは。自分の空間の中でクレージーなこと考えてますから」
有名女優とか不倫は止まらない。相手と話したこともあったという。
「私から『別れてください』と言ったことは1度もありません。こっちが『身を引きましょうか』と言うことはある。『いやけっこうです』といわれました」
マンションを手配したのも希林さん。
「内田さんはね、60坪のマンションに住んでる。180平米。それで使ってる空間は5坪くらい。だから地震のとき『大変だった』と騒ぐんですけど、写真見たら前を同じ」
「月に1回会うんです。帰ってくる」。しかし、「渋谷警察の生活保護課に110番したら、すぐお願いできるように登録してる。内田が暴れたときに」
「世間じゃいい家庭と思われている。『こういう時が好事魔多しというんだぞ』 『酒飲んだら運転するな、わかったな』といいながら、魔がどこにいたんだということですね」
「(仕事に影響が)あったからといって、自分だけ守って、夫を奈落に突き落とすことはできませんよね」
「(面会には)私は行きません。(会いたいといったら?)会いに行く」
女性問題で謝ったことは?
「1度もないです。だから多分、死ぬ間際に言うかどうかですね。向こうが先に死ぬ場合は、『もうひと言何かありますか』と聞きます」
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そりゃあ、わからないよ。でも希林さんはいいな。