静岡県にある浜岡原子力発電所の操業を停止したのは、30年以内に9割近い確率でマグニチュード8クラス以上の東海地震が起きる可能性が高いからだ。しかし、地震学者や研究者の間では、それよりもっと大規模な地震が日本列島を襲うと予想されている。「朝ズバッ!」は東海、東南海、南海の三連動地震が起きる可能性を探った。
発生周期300~400年。すでに304年目
司会のみのもんたは「東海地震は100年に1度の割合で起きているといわれています。前回の東海地震からそろそろ100年。いつ大地震が起きても不思議でない状況にあるといいます」と話を始めた。
東京大学地震研究所の古村孝志教授はこう警告する。 「震源地は東海沖から熊野沖までの数百㎞の中で起きる可能性が高い。当然、津波が押し寄せてくるだろうし、その高さも場所によっては10メートルを超える所もあるだろう」
また、古文書から過去に起きた三連動地震の研究をしている同じ研究所の都司壽宣准教授は「前回の三連動地震は東南海から始まり、東海地震、そして少し時間を置いて南海地震へと発展した。三連動地震は300年から400年周期で発生するといわれ、前回の連動地震の宝永大地震(1707年)から300年以上がたっている。超巨大地震が起きやすい時期に入っていると思う」と話す。
井上貴博アナウンサーが「3連動地震が起きたら、死者の数は約2万5000人、被害家屋55万、被災世帯200万近くにもなると想定されています」と国の被害想定のボードを示した。しかし、都司准教授はそんなものでは済まないだろうと話す。
みの「どうか三連動地震が起きませんようにと祈るしかない」