新宿から「三越」の名前が消えるそうだ。昭和4年オープンの老舗。ファッションの伊勢丹と覇を競い、ターミナルの京王、小田急を含めたデパートの核をなしてきたが、ついに来年夏、ビックカメラになってしまう。
ヨドバシ、ヤマダ電機と三つ巴のバトル
業績不振から2005年にはファッションビルに転換していたが、三越自体が伊勢丹と経営統合してしまい、同じところに向かいあっている意味はなくなっていた。これによって、昨年(2010年)に東口にヤマダ電機LABIが オープンして家電の街になりつつある流れが、さらに加速させることはたしか。ヨドバシカメラは西口、東口の中心だが、ビックカメラは西口の小田急ハルクから東口にも展開していて、三越でどうやら東口も制覇するかまえ。ヤマダ電気を入れると、中心が東口に移るかもしれない。第2のアキバは間違いない。
第2のアキバ化
コメンテーターの平林亮子(公認会計士)「わりと新宿はよく行くけど、ここもビックカメラになるのかと思うと……」
司会の羽鳥慎一が「新聞を見ると、三越伊勢丹ホールディングスはカード事業で利益をあげていて、店はなくなっても事業の形態を変えている。形態の変化が街を変えていく…」と珍しく深いコメント。
小松靖アナは「百貨店の街から家電へと変わっていく」
羽鳥「吉永さんは、新宿40年……」
吉永みち子(作家)「石段を下りていくと、すごい古いラーメン屋さんがあったりして、とにかくどんどん変わってきてるから、最近は道に迷っちゃう」
長嶋一茂(スポーツ評論家)が「40年前はヤミ市とかあった?」と冷やかす。
羽鳥「名残はあった?」
吉永「三越との落差が面白かった」
そのヤミ市の名残りがあるからアキバ。新宿にはそれがない。JR線で東西に分かれ、靖国通りで南北に分かれ、南口の高島屋はまた別のかたまりだ。だから 新宿は新宿。家電になっても変わらないかも。