みんなで故郷に帰りたい…「福島・浪江町」迫る消滅の現実味

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「戻れるかどうか町独自で結論」(馬場町長)

   浪江町の20km圏手前や避難所で取材したキャスターの国谷裕子が、「町民の人たちは生活を再建していく悩みを抱えながら過ごしているますが、求心力をどう保とうとされていますか」と町長の馬場に尋ねた。

「浪江町はここにあるということで新しいコミュニケートができる町を作っていきたいと努力している。戻れるかどうかは、今年末までに町独自でモニタリングをきちっとやって、上下水道や壊れた公共施設の調査も行い結果を出す。
その次のステップとしては、この調査に基づいて復旧できるものは復旧していく。必ず戻る」

   安否確認担当の渡邉も「町がバラバラにならない対応でどういうことができるか。一致団結して皆で知恵を出し合い、故郷に帰るんだという心を繋ぎ止めていかねばいかんと思っている」と語る。

   12日(2011年5月)には、福島第1原発の1号機で原子炉圧力容器内の水位が極端に低下し、燃料棒が崩れ落ちた可能性があるという最悪のニュースが飛び込んできた。住民たちの希望を絶つような福島原発の悪化の現実と、帰りたいという願望。住民たちの不安は募る。

モンブラン

NHKクローズアップ現代(2011年5月11日放送「故郷(ふるさと)はどうなるのか~福島・浪江町 原発事故に直面する人々~」)

文   モンブラン
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