神奈川「足柄茶」から放射性セシウム-300キロ離れてなぜここだけ?

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   神奈川県南足柄市の茶葉から基準を上回る放射性セシウムが検出され、神奈川県はきのう(2011年5月11日)、「足柄茶」の出荷の自粛や回収などを市や農協(JA)に求めた。南足柄は福島原発から300キロも離れている。それがなぜ?

試しに検査したらビックリ!

   検出されたのは9日に採取したもので、1キログラムあたり550~570ベクレルで、暫定基準値の500ベクレルより高い。測定は取引先の要請で自主的に行ったもので、 JAも「正直びっくり。まさか」という。一番茶は6日から出荷が始まったばかりで、回収・出荷自粛とこれから摘み取る分も含めると、 損害は数億円規模ともいわれる。

   他の菜類は大丈夫なのに、なぜお茶だけに高い数値が出たのか。また、足柄は首都圏のいちばん南ということだから、他の都県はどうなのか。すぐ西隣は茶どころの静岡だ。風評が心配される。

   食品分析の専門家・八田純人氏は、「いろいろ考えられるが、気流に乗って大気降下物として届いたのではないか。8000キロ離れたチェルノブイリの事故のときにも、(日本で)200ベクレル超くらいにはなったから、この程度はあってもおかしくない」という。生の茶葉と茶に加工されたときでは違ってくるはずだが、説明ではあまりはっきりしなかった。ある自治体の調査で、111ベクレルが4ベクレルになるというデータもあるという。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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