国民感情をずるずる利用
スタジオで口火を切ったのは弁護士の本村健太郎。
「脱原発の流れで燃料の高い火力発電に戻すならコストアップもしょうがない。ただ、賠償金の支払いで料金を上げるのは納得できない」
続いて内科医のおおたわ史絵「国民が少しずつ負担して皆で助けようとなっちゃうのは話が違いますよね。昔から原発にずっと反対してきた人がいっぱいいたわけで、同じように支払うのかとなると話が違うじゃないかと思う」
キャスターのテリー伊藤はさらに厳しい。
「脱原発でやるなら、今後も原発を開発しようと貯めたプール金が何兆円もある。それを使って値上げしない方がいいに決まっている。そこをちゃんとしないで、これから掛かるものばかり口にしている。東北が大変だからと、国民感情をずるずる利用して値上げする。これは違うと思いますよ」
今回の原発事故は、原発推進政策だけでなく、地域独占のおかげで、燃料が上がれば自動的に電気料金を値上げする経営者不要の体質を変えるいい機会だが、菅政権にはそこへ踏み込む姿勢が一向に見えてこない。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト