ユッケだけじゃない食中毒シーズン―熱湯5秒でまず大丈夫

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   「焼肉酒家えびす」チェーンの集団食中毒事件で、食べ物の扱い方の重要さがあらためてクローズアップされているが、以前に聞いた「豚肉は加熱処理が必要だが、牛肉は多少ナマでも大丈夫」もウソだった。

   食中毒が急増するシーズンを迎え、「スッキリ!!」が家庭でできる食中毒防止法を取り上げた。

スーパーの肉でもO-111の可能性

   スーパーなどで市販されている牛肉も、「腸管出血性大腸菌が見つかった事例もあり、O-111が付いている可能性がないとはいえない」(厚労省食中毒被害情報管理室)という。

   では、どんな点に注意する必要があるのか。75℃で加熱すれば菌は死滅するが、忘れがちなのは生肉に触れたマナ板や包丁などの調理器具。そのまま野菜などの調理に使用すると菌が拡散する恐れがある。

   O-111は人の体温と同じ37℃で保存すると、1時間で10倍、2時間で100倍に増殖する。菌を死滅させる一番有効な方法について、細菌学に詳しい新潟大学大学院の山本達男教授は、「沸騰した湯をかければ、おそらく1秒か2秒で死滅し、5秒間かければ十分大丈夫」と説明する。水道水を1時間かけ続けても効果はなく、瞬間湯沸かし器のお湯では死滅しないという。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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