「原子力というのは、果たして人間がコントロールできる技術なのでしょうか。そして、活断層の上にある日本に向いているものなのでしょうか」
コメンテーターの八塩佳子(学習院大学特別客員教授)は疑問を投げかけた。「朝ズバッ!」は中部電力の浜岡原子力発電所の全面的運転停止要請を取り上げた。
活断層が走り、施設は寿命オーバー
井上貴博アナウンサーは「浜岡原発は現在稼働中の4号機、5号機の2つで中部電力総発電量の12%を担当。海辺にあるが、海面から約15メートル高いところにあり、さらに、今回の福島原発事故を受けて15メートルの防護壁を建設する予定でした」と伝える。司会のみのもんたは「15メートルぐらいで間に合うのか」と首を傾げ、ゲストの桜井淳(技術評論家)に「浜岡以外に危険と思われる原発があるのでしょうか」と問うた。桜井は「女川、伊方、敦賀、美浜の4か所です。伊方の近くには活断層が走っており、敦賀と美浜は活断層の上に建設されている。しかも、敦賀と美浜は原子力発電所の寿命である40年をとっくに過ぎて老朽化しているが、継続事業として現在も稼働中です」と解説した。
みの「そんな危ないところに、どうして原発が作れたのか。安全審査は行われなかったのか」
桜井「確かに手続きとしての審査は行われたが、それは儀式みたいなもの。原発建設を追認するためのものでした」
原発ははじめに建設ありきでスタートしていたのだ。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト