生肉扱う意識が薄い
ところが、スタジオでは、元裁判官で弁護士の八代英輝が「チェーン店で事故を起こしましたが、見方を変えれば他の全国の店で死亡事故は起きていない。一つの食文化を、食べないようにとか、これまで強制力がなかった衛生基準に罰則を設けるというのは、あるべきか疑問」と述べた。
司会の加藤浩次が「エッ、エッ、どういうこと」と聞き返すと、さらに八代は「業務上過失致死傷で対処できるのであって、業界全体が悪いという印象を与えかねない。急に罰則で対処することが果たして必要なのか」という。
キャスターのテリー伊藤も「とはいっても死者が出ている。もっと厳しくしてほしい」と言いながら、「トリミングを卸業者が行い、店ではアルバイトの店員が生肉を扱って(コストを)安くしている。生肉を扱うことに対する意識が薄いですよ。たまったものではない」と話す。
焼き肉店を経営しているタレントのはるな愛は、「私も4時間ほどの講習を受けて食品衛生に資格をいただいたが、講習では居眠りしている人もいた。生肉を扱うのにこれで大丈夫かと…」という。
東京の食肉卸業者の立ち入り検査はしたのかどうかも定かでないのに、菌が付着した原因はチェーン店側にあるという見方に偏っている根拠はどこにあるのか。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト