きょう5月6日(2011年)は朝刊各紙は休刊で、「おでかけ前の朝刊チェック」コーナーも、張られているのはスポーツ紙だけ。司会のみのもんたも「さみしいですね。どうしたらよろしいでしょうか。与良さん」と、与良正男(毎日新聞社論説委員)に振ると、「ごめんなさい」と苦笑い。そこで、井上貴博アナがスポーツ紙のなかから取り上げたのが、米国の先住民が米国のオサマ・ビンラディン攻撃作戦で、ビンラディンの暗号名を「ジェロニモ」としたことに怒っているというニュース。英雄の名を凶悪テロリストに使うなというわけなのである。
部族の英雄とテロリスト一緒にするな
オバマ大統領に謝罪を求めているのは、オクラホマ州フォートシルを本拠地とするアパッチ族。彼らにとってジェロニモは、最後まで白人に屈しなかった部族の英雄で、フォートシルはジェロニモの最期の地だ。アパッチ族のチェアマンは「米国民としてビンラディン殺害を誇りに思い歓喜したが、暗号名にジェロニモが使われたことに苦痛と不快感を抱いた」とする所管をホワイトハウスに送った。
これに対し、米政府高官は「暗号名は無作為に選んだもので、侮辱する意図はまったくない」と回答しているという。これに「吉川美代子(TBS解説委員)は「国防総省の幹部に先住民出身者がいなかったんでしょうね」と言う。先住民出身者がいれば、ジェロニモがまずいことは気づいたはずというわけだ。
与良正男(毎日新聞論説委員)「ビンラディンにジェロニモのイメージ・姿をだぶらせたところはあったんではないか。第2次世界大戦の時に落下傘部隊をジェロニモと呼んでいたことがあったともいう。オバマ大統領は白人ではない、これまでと違う大統領なのだから、もっとそのあたりに気を遣うべきだったでしょうね」
みのもんたはもうひとつ別の記事が気になったようだ。ビンラディンは生け捕りにされた後に射殺されたという娘の証言をパキスタンの新聞が伝えているという記事。
みの「もしそうなら大きな食い違いじゃないですか。だいたい作戦状況をホワイトハウスでスタッフと見ている大統領の様子は、テレビゲームでも見ているような印象だった」
ビンラディンを生け捕りにすると、奪還テロや人質交換の誘拐テロが起きかねないと懸念した米政府は、はじめから射殺するつもりだったと見る方が分かりやすいのだが……。