とうとう4人目の死者が出た焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」のユッケ食中毒事件は、まだ二十数人の重症者がいて、なかには危険な状態の人もいるという。「朝ズバッ!」は生肉がこんな杜撰に取り扱われていたことに一様に驚いた。
取り引きの時に徹底的に打ち合わせるはず
「卸の業者にも責任があるとしても、ほかの店では出ていないことを考えると、やはりこのチェーン店が問題ですよね」と司会のみのもんたは言う。「えびす」を経営する「フーズ・フォーラス」の勘坂康弘社長(42)は「治療中の方を含め、できうる限りのことをさせていただきます」と土下座するが、息子が中毒死して父親は「そんなことより、息子を返して欲しい」と悲痛な声で語った。
吉川美代子(TBS解説委員)は「ビックリしたのは、生専門の処理する場所とかがあるのかと思って食べていたのですが」と戸惑った表情だ。企業アナリストの吉越浩一郎は「企業同士の取り引きなのだから、お互いに何に使う、どう使うということを徹底的に打ち合わせているはず。それが、こうしたことが起こると、急に『ウチはそんなつもりで出したんじゃない』と言い出すのはおかしい」と、卸業者もユッケで出すことを知っていたはずと指摘する。確かに、「えびす」はホームページなどや店頭に写真入りのメニューを掲載していたのだから、卸業者にしてみれば「生肉用は出してないのに…」と気づいたはずではないか。
ユッケ食中毒はこれまでにも発生していたが、死亡例がなかったり、死亡していても別の診断を受けて表面化していなかっただけかもしれない。みのは「ヨーロッパなどではタルタルステーキなんかも食べてるわけだし…」と、見えない生肉食中毒を心配する。