まるでアテにならないガイガーカウンター数値
ところで、一時品不足になっていたガイガーカウンター(正式名称はガイガー・ミュラー計数管=以下カウンター)だが、これの計測値がメーカーによっても、同種の器械でも違いがあるということをご存知だろうか。カウンターには国際標準もなければJIS規格もない。今使われているカウンターは相当古い測定方式で、世界的に見ても明確な定義がない。CMC規格で高性能などと謳っているカウンターもあるが、少なくとも日本でそうした規格はないと、この分野に詳しい知人が話してくれた。
だから、自社でカウンターをつくった場合は、(財)放射線計測協会などで「確認校正」を受けるだけなのだ。確認校正とは不思議な言葉だが、要は1マイクロシーベルトの放射能を出す物質に作ったカウンターを向け、正しく表示されればいいというだけなのだと友人の会社社長から聞いた。
さらにセンサーを上に向けるか下に向けるかで数値は違ってくるし、中のガスの量を減らすことで数値を低く抑えることも簡単にできるそうだ。政府が数字をごまかしているとは思いたくないが、いま公表されている放射線量の数値自体が信じられないとしたら、福島県民だけではなく、国民は何を信じたらいいのだろう。
最後に、AKB48のスキャンダルを追及していた文春だが、今号にはAKB48のグラビアが巻頭からズラッと載っている。何かあったのかな?