「ニッポンの原発はどこが運営しているか、知っていますか?」と笠井信輔アナ。なにをいまさら――と訝しんだ視聴者もいるだろうが、とくダネ!は調査会社のマクロミルの協力を得て、「どこが原発を運営しているか」を成人男女500人にたずねたという(調査時期は不明)。
すると、「各電力会社」と答えたのが50%、「国営(一部国営)」が31%、「東京電力」が12%、「その他」が7%という結果だった。正解は「各電力会社」であり、日本各地に54基ある(商業)原発をすべて東電が仕切っていると思ってる人が1割以上いるのをはじめ、約50%が原発の運営について誤解しているとの結果となった。
福島は東京電力が建設・運用、国は地元へ交付金
「これだけ、毎日原発のニュースをやっていても――」と、笠井は嘆かわしそうに言う。福島第一原発を例に取ると、用地買収、建設、運営、維持の費用は東京電力が全額負担しているそうで、「国のおカネは1円も入っておりません」(笠井)。
一方で、原子力のような危険なものは国(原子力安全・保安院、原子力安全委員会)が安全を確保すべく、許認可制で細かく厳重にチェックしている(はずだった)。また、国から原発立地の地方自治体に交付金(番組の呼称は電源立地交付金)が払われている。これが年間大体128億円で、2009年の実績では福島県に(約)97億円、双葉町19億円、大熊町15億円などだそうである。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト